NHK大河ドラマ「光る君へ」で、竜星涼さん演じる藤原隆家(ふじわらのたかいえ)は、藤原道長の甥で、伊周(これちか)、定子の弟。のちに大宰府に赴任し、大陸から攻めてきた刀伊(とい)と対峙することになるそうです。1019年、「刀伊(とい)の入冦(にゅうこう)」と言われる大事件です。

刀伊とは後世、中国最後の王朝「清」を建国する女真族(じょしんぞく)のことです。

隆家の大宰府在任中の役職は「大宰権帥(だざいのごんのそち)」で、隆家より100年余り前に菅原道真が左遷されたポストとして有名です。

刀伊の入寇では、大宰権帥の藤原隆家の指揮下で、九州の武士たちが大いに活躍し、これをきっかけに武士団がつくられていったと言われています。

現在、太宰府天満宮では、令和5年5月より、重要文化財「御本殿」の大改修中です。
大改修には3年程度を要する計画で、改修期間は御本殿前に「仮殿」が設置されています。
「仮殿」“浮かぶ森”を1年前と比較してみると・・・
【BEFORE】太宰府天満宮「仮殿」“浮かぶ森”(令和5年5月撮影)
【AFTER】“浮かぶ森”(令和6年4月撮影)
青空と“浮かぶ森”のコントラストを見ながら、九州を救い、九州の武家に大きな影響を残した藤原隆家に思いを馳せて・・・
夏草や兵どもが夢の跡 転じて
夏草や兵たちが夢の中 となす