昨日は「二百十日(にひゃくとおか)」。雑節の一つで、立春から数えて210日目。この前後には台風が多いと言われています。
夏目漱石に同名の小説がありますが、二百十日に阿蘇(熊本県)に登った時の体験〈明治32年(1899年)9月1日〉を元に書いています。
その時、漱石は阿蘇神社に参拝したそうです。
小説の最後はこう締めくくられています。
「二人の頭の上では二百十一日の阿蘇が轟々(ごうごう)と百年の不平を限りなき碧空(へきくう)に吐き出している」
コロナ禍の閉塞感を吐き出して、みんなが笑って暮らせる世の中になりますように!
☆夏目漱石の『二百十日』は、全文を青空文庫から読むことができます。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/751_14958.html