8月10日は、道の日で宿(やど)の日です。
江戸時代、長崎と小倉を結ぶ長崎街道(シュガーロードと呼ばれています)の宿場町として栄えた飯塚にぴったりの日です。
さて、今年没後100年を迎えた明治の文豪・森鷗外。
飯塚宿(いいづかしゅく)から移り変わった「本町商店街」の中に「森鷗外文学碑」があります。
『小倉(こくら)日記』に鷗外が飯塚の島田呉服店に泊まったことが記されていて(明治34年7月)、それを記念して建てられたそうです。
37歳の時に軍医として赴任した鷗外は、2年9カ月ほど小倉で過ごしています。
「なんでもない事が楽しいようでなくてはいけない」というのが父の気持ちだった──
鷗外の次女で、文筆家の小堀杏奴(こぼり・あんぬ)さんは、『晩年の父』という作品にそう書いています。
☆シュガーロードのまち、飯塚を代表する菓子店の一つに千鳥屋本家があります。まあるいクッキー「ロンデ」がおすすめです。
この夏は、ロンデをお供に鷗外を読もうかな~