写真は、森崎和江『まっくら』(三一書房)。かつて筑豊(飯塚市は、筑豊地方の一地域です)の炭坑で坑内労働をしていた老女たちの聞き書き集。

森崎さんは1958年に筑豊の炭坑町に転居し、谷川雁らと雑誌『サークル村』を創刊。

写真は、『まっくら』の口絵。山本作兵衛が描いた明治時代の採炭現場。

作兵衛さんは1892年(明治25年)、現在の飯塚市に生まれ、子供のころから両親とともに坑内に入り、
14歳から炭坑夫として働いた。

見えないものに光をあてて見えるようにすること。

「観光」という言葉の原点がここにあるような気がします。